娘に喰わせてもらってます。 野々宮あめ
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クズ親父と孝行娘――。「店に客来ねえんなら、お前がヤッて稼ぐしかねえだろ」 そう言って私に体を売ることを薦めたのは、数年ぶりに姿を現した父親だった。離婚して以来、金が無くなるたびにママに復縁を迫り、殴り、奪い、事のついでのように私を犯してまた出ていく……。女手ひとつで育ててくれた、優しい手で撫でてくれた、大好きなママ。そんなママが大事にしているお店がコロナ禍で経営難に陥っていた。「何とかするから」と笑いながらも日に日に顔色が悪くなっていくママを見るに見かねて、こんなクズオヤジでも何かの頼りに…と相談したら返ってきた答えがコレだった。バカな私には他にいい方法が思いつかなかった。今日も客から謝礼を受け取るとクズオヤジは「頑張れよ」と小躍りで部屋から出ていく。「かわいいねぇ、お名前、なんていうの?」 汗ばんだ手で私に触れてくるオジサンが、股間にじっとりとシミを作りながら私に覆いかぶさった。家族のために心を殺し、時間が過ぎるのをただ耐える少女が男の執拗な責めに屈したとき、喘ぎと嗚咽が溢れ出た。クズ過ぎる大人たちに利用される哀れな少女のおはなし。