【中編】浮気性な渡辺さんと一途で寛容なボクの四半世紀のハナシ ―大学時代― 渡辺まお
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進学で上京したまおから連絡が途絶えて2週間が経ち、さすがに心配になった俺は意を決し上京してまおのアパートを訪ねることにした。結論からいうとまおには無事会えて、スマホをなくし以前のアドレスが全部消えて連絡が取れなかったこと、早乙女の言いふらしていることは奴の嫉妬からくる根も葉もない噂だということを知ることができて、積もっていた不安を一気に解消することができた。やっぱりまおは神。おれの心の安定剤。合鍵もくれたし何も心配することないや。なんだって俺はこんないい子のことを疑っていたのか。まおも昼は学校、夜は仕事で東京生活を頑張ってるんだし、俺も明日の仕事にむけて大人しく帰るとしよう。そう、素直に退散すれば良かったんだ。そうすればあんなショッキングな目にあわなくて済んだのに…